「土用」と聞くと、多くの人が夏を思い浮かべるでしょう。
夏の土用期間において、「土用の丑の日」という日が特に有名です。
「丑の日」とは、十二支を日にちに対応させた場合、丑の位置に来る日を指します。
十二支なので、文字通り12あり、丑の日は12日ごとに訪れます。
夏の土用の丑の日には、夏バテ予防のために「う」の音が含まれるものを摂ると良いと言われています。
これは江戸時代の半ば以降に始まった習慣で、ウナギもその一例です。
ただし、この習慣は夏の土用に特有のものです。
この記事では秋の土用についてご紹介します。
秋の土用って?
秋の土用は秋が終盤を迎え冬へと移行する期間のこと。
今年2023年は10月21日から始まり11月8日の立冬まで続きます。
土用の最初の日を「土用の入り」
土用の最後の日を「土用の明け」といい、2023年の秋土用は10月21日が土用の入りとなります。
土用の明けは立春、立夏、立秋、立冬の前日となり、2023年の土用明けは11月8日の立冬というわけです。
土用が明けると新しい季節が始まります。
秋の土用に食べるといいもの
土用といえばウナギが有名ですがあれは夏の土用の話。
秋の土用は何を食べるのがいいの?
10月25日と11月6日は辰の日なので
「た」のつく食べ物か
「青い」食べ物を食べてるのが良いでしょう。
「た」が付く食べ物
- たけのこ
- 太刀魚
- 鯛
- 鱈
- だいこん
- 玉ねぎ
- たらこ
- 卵
などいろいろありますね。
筍ご飯など旬なものを取り入れると
よりいっそう季節の運気を取り入れることが出来ますよ。
「青い」食べ物
「青い」食べ物って全然思いつかないんだけど何があるの?
確かに「青い」食べ物って難しいですね。
- ブルーベリー
- 青唐辛子
余り思いつきにくいですが、実は青魚で大丈夫なんです。
- 鯖(さば)
- 秋刀魚(さんま)
- 鯵(あじ)
- 鰯(いわし)
- ししゃも
これらの魚は、いまが旬で美味しい時期ですし
栄養価が高く、特にオメガ-3脂肪酸が豊富で健康に良いとされていますよ。
サンマの塩焼きに大根おろしを添えて食べるのもダブルの効果がありそうですね!
今年は10/25・11/6の辰の日に食べる
夏の土用は丑の日にウナギを食べるといいといわれていますね。
では秋の土用はどうでしょうか。
秋の土用は丑の日ではなく、辰の日に食べます。
夏の土用は丑の日だから「う」のつく食べ物
秋の土用は辰の日だから「た」のつく食べ物なんですね。
これらの食材を10月25日と11月6日の辰の日に召し上がってみてください。
秋の土用の影響を受けずに済むと言われています。
土用にしてはいけないこと
「土用」とは、季節が変わる過渡期に相当し、昔から注意深く過ごすべき時期とされています。
この期間には、農作業などの「土をいじること」、新しい始まりとなる就職や結婚、
また引っ越しや旅行などの「場所の変動」に対して、人々はさまざまな禁忌を守ってきました。
18日間ずっとしてはいけないの?
土用は土を司る土公神が訪れる期間であり、この時期には種まきや畑仕事、庭仕事、
そして埋葬や葬送を避けるべきとされています。
しかし、これには18日もの制約があり、不便です。
そのため、「間日」と呼ばれる日には、土公神が土を離れて天上界に行くと信じられており、
この期間でも土にまつわることを行ってもよいとされています。
現代では、あまり耳にしなくなった習慣の一つと言えますが
どうしても土をいじらないといけない予定がある方は候補に入れてみてください。
やらないほうがいいことまとめ
土用には以下のようなことを避けた方が良いでしょう。
- 土を掘ることや畑仕事 土公神が土を司ると信じられているため、土を掘ったり畑仕事をすることは避けられます。
- 新しい始まり 新しいことを始めること。たとえば、就職や結婚などの新しいスタートを切ることは控えるべきとされています。
- 場所を移動すること 引っ越しや旅行など、場所を変えることも忌避されることがあります。
- 埋葬や葬送 死者を土に還す行為も土を扱う行為に含まれるため、避けられる場合があります。
これらの習慣は、土公神が土を司るという信仰に基づいています。
ただし、近年ではあまり厳格に守られなくなっています。
まとめ
土用期間だからと言って
何にもしてはいけないという事ではありません。
必ずしもイヤなことが起こったり
体調が崩れたりするという事でもないですが
季節の変わり目なので体調に気を付けて過ごしてくださいね。